いま使っているアップルウォッチを買って、かれこれ3年。
購入した当初は「あったら便利でけど、無くても良い」くらいの存在だったのが、いまでは「なんだかんだアップルウォッチええな!」くらいに馴染んできました。
今では重要な仕事道具のひとつであり、サラリーマンをやっているうちはずっと使い続けると思います。
そんな中、先日のApple新製品発表会でアップルウォッチの新シリーズが発表されました。
そこで思ったのが……、
今回の新モデルは、3年前からどれくらい進化してるんだろう?
現在は、3年前のフラグシップモデルである“Series5”を愛用していますが、今回の“AppleWatch Series8”が発表された事で、三世代前のモデルとなってしまいました。まったく現状に不満は無いのですが、バッテリーのことを考えるとボチボチ買い替えタイミング…。
そこで一度、どれくらい進化しているのかを比較して検証してみます。
結論:いま自分が買うならSE(第二世代)
かれこれ3年、アップルウォッチを使用しています。
主に使っている機能は、
- 時計表示
- 音楽再生の操作
- スマホの通知&着信チェック
- ApplePay(Suica)
- 歩数計
- iPhoneのロック解除
を毎日使用しています。
当初必要と考えていた機能も意外に必要無かったりと、3年間を通じて自分に必要な機能が分かってきました。
今回比較して新製品を買うとしたら、AppleWatch SE(第二世代)を選びます。
フラグシップのシリーズ8も気になりますが、自分にはオーバースペックだと比較してみて分かりました。
いま使っている“AppleWatch Series5”
2019年9月30日発売のシリーズ5。
AppleStoreでは認定整備品での取り扱いも終了したモデル。
使ってるのは、
アルミ/40mmのスペースグレイ。
- 日本モデルでの心電図アプリ対応
- ディスプレイ常時表示
がシリーズ5から実装。
常時表示でも一日中使えるくらいにバッテリー持ちが良くなったと聞いたので購入した記憶があります。
実際に一日は余裕で持ちます。
最新モデルの“AppleWatch Series8”
2022年AppleWatch新製品
2022年9月8日Appleの新製品発表会にて、iPhone14シリーズと一緒に発表されたアップルウォッチの新モデル。
- Series8
- SE
- Ultra
の3種類が発表されました。
発売は2022年9月16日から。
※Ultraは2022年9月23日。
フラグシップモデルの“Series8”に、今回が第二世代の“SE”、新登場となる今までと全く違うコンセプトの“Ultra”です。
まずはざっくり、各モデルのスペックを並べてみます。
※Ultraは全くの別枠なので、今回は省略。
AppleWatch Series8
アップルウォッチのフラグシップモデル。
最先端機能を全部載せ。
おもに、
- 血中酸素ウェルネスアプリ
- 皮膚温センサー
- 心電図アプリ
- 電子コンパス
- ディスプレイ常時表示
などが搭載されているのが特徴。
本体の素材やカラーが豊富で、選択の幅が広い。
本体を、
- サイズ〔41mm/45mm〕
- ケース〔アルミニウム/ステンレススチール〕
から選ぶことができ、
- シルバー
- グラファイト(ステンレススチールのみ)
- ゴールド(ステンレススチールのみ)
- ミッドナイト(アルミニウムのみ)
- スターライト(アルミニウムのみ)
- レッド(アルミニウムのみ)
のカラーがある。
あと、画面の表示領域が大きいので見栄えが良い。
AppleWatch SE
SEは “S(Special/スペシャル)E(Edition/エディション)”の略。
2022年のSEは第二世代。
必要最低限の機能に絞り、本体も旧モデルの流用。
その代わり中身のチップは最新モデル。
本体は、
- サイズ〔40mm/44mm〕
- ケース〔アルミニウム〕
とサイズだけ選ぶことができ、
- シルバー
- ミッドナイト
- スターライト
の3色のみ。
スペックを比較してみる
スペック比較表
モデル | Series8 | SE(第二世代) | Series7 | Series6 | Series5 | ||||||
サイズ | 41mm | 45mm | 40mm | 44mm | 41mm | 45mm | 40mm | 44mm | 40mm | 44mm | |
ケース素材 | ・アルミ ・ステンレス | ・アルミ | ・アルミ ・ステンレス ・チタン | ・アルミ ・ステンレス ・チタン | ・アルミ ・ステンレス ・チタン ・セラミック | ||||||
重さ | アルミ | 32.0g | 38.8g | 26.4g | 32.9g | 32.0g | 38.8g | 30.5g | 36.5g | 30.8g | 36.5g |
ステンレス | 42.3g | 51.5g | – | 42.3g | 51.5g | 39.7g | 47.1g | 40.6g | 47.8g | ||
チタン | – | 37.0g | 45.1g | 34.6g | 41.3g | 35.1g | 41.7g | ||||
セラミック | – | 39.7g | 46.7g | ||||||||
ディスプレイ | 解像度 | 352×430 | 396×484 | 324×394 | 368×448 | 352×430 | 396×484 | 324×394 | 368×448 | 324×394 | 368×448 |
常時表示 | ○ | – | ○ | ||||||||
チップ (SiP/System in Package) | S8 | S7 | S6 | S5 | |||||||
耐水性能 | WR50(ISO規格22810:2010にもとづく50メートルの耐水性能) | ||||||||||
防塵性能 | IP6X | – | |||||||||
加速度センサー | 256G衝突事故検出・転倒検出 | 32G転倒検出 | |||||||||
皮膚温センサー | ○ | – | |||||||||
光学式心拍センサー | 第三世代 | 第二世代 | 第三世代 | 第二世代 | |||||||
血中酸素濃度測定 | ○ | – | ○ | – | |||||||
電気心拍センサー (心電図アプリの有無) | ○ | – | ○ | ||||||||
電子コンパス | ○ | – | ○ | – | |||||||
ApplePay | ○(Felica対応) |
ざっくりと比較表にしてみました。
新製品のシリーズ8・SE(第二世代)、持ってるシリーズ5、あいだで発売されたシリーズ7・シリーズ6の合計5モデル。
これだけだと分かりづらいので、大きな違いをピックアップして比較してみます。
本体とディスプレイの“サイズ”と“重さ”
本体とディスプレイのサイズ | |||
40mm/44mm | 41mm/45mm | ||
シリーズ5・シリーズ6・SE | < | シリーズ7・シリーズ8 |
シリーズ6までは40mm/44mmですが、シリーズ7から41mm/45mmとわずかにサイズが大きくなりました。
SEは旧モデルを流用しているため、シリーズ6・5と同一サイズです。
シリーズ8・7のディスプレイはサイズが大きくなっただけでなく、表示領域が淵ギリギリまで広がり、見栄えがいいです。
重さ | ||||
SE | < | シリーズ5・シリーズ6 | < | シリーズ7・シリーズ8 |
重さは、サイズが大きくなった分順当に少し重たくなってます。
一番軽いのはSEの〔アルミ/40mm〕モデル!
“チップ(SiP/System in Package)”と “バッテリー”
内臓チップはモデル毎に改良されて良くなっています。
シリーズ4以降あたりで、AppleWatchとして必要十分なチップ性能を備えストレスフリーで使えるようになったとか。
改良に伴って影響するのが稼働時間。
電力効率が良くなり、年々省電力化が進んでいると思われます。
シリーズ5〜8+SEの稼働時間公称値は最大18時間。
公称値は同じですが、年々高機能化する中で同一稼働時間を維持しています。
実際に稼働時間を比較検証して公開したYouTube動画があります。
同一条件下で比較をすると公称値は同じでも、各モデルの稼働時間に大きな違いが…。
使い方を工夫すれば基本、最新モデルの方が長時間稼働させられる可能性があります。
スペック値だけじゃ分からない進化…。
“光学式心拍センサー”と“電気心拍センサー”、“皮膚温センサー”
アップルウォッチがモデルごとに進化する最先端機能は主にセンサーの部分。
センサーの有無で機能が違ってくるので、購入するモデルが変わってくると言えます。
センサーの中でも、機能を大きく左右するのが心拍センサー。
光学式心拍センサーは本体裏についているセンサーで、電気心拍センサーは本体横のDigitalCrown部分にセンサーが仕込まれてます。
光学式心拍センサーは、
- 心拍測定
- 血中酸素濃度測定(第三世代〜)
電気心拍センサーは、
- 心電図
を測定できます。
また、シリーズ8から皮膚温センサーも実装されました。
ざっくり分けると、
- 心電図を使用したいならシリーズ4以上のフラグシップモデル
- 血中酸素濃度測定を使用したいならシリーズ7以上のフラグシップモデル
- 皮膚温測定を使用したいならシリーズ8
ただ私は買ってから知ったのですが、心電図を計測する時はDigitalCrownに指を当ててて30秒待つ必要があります。
つまり、装着して無意識下で計測してくれる訳では無く、自分で任意に測定することが必要。
血中酸素濃度測定も同じく、動かず15秒待つ必要があるよう。
これは今後の進化に期待したい部分です。
わざわざ測るのは面倒くさい…。
まとめ:結局3年間で何が進化?
シリーズ5からシリーズ8を比較して分かったのが、
- 本体&ディスプレイサイズが少し大きくなった
- バッテリー持ちが良くなった(推測)
- 電子コンパスが実装された
- 血中酸素濃度測定が実装された
- 衝突事故検出が実装された
- 皮膚温センサーが実装された
の6つ。
逆に退化したのが、
- 本体サイズが大きくなり、重量が少し重たくなった
といった感じ。
個人的に“電子コンパス”と“血中酸素濃度測定”が気になりますが、大枚叩いてほど欲しいかと言われると、そこまででは無い感じ。
ほかにも3年間で、“心電図アプリ”と“ディスプレイの常時表示”は不要と感じました。
正直、3モデル進んだ割には進化してないというのが印象。
必要十分な機能を考慮すると、新製品を買うとしたらAppleWatch SE(第二世代)を選びます。
ただシリーズ5とSEに大きな違いは無いので、まだしばらくはシリーズ5を続投します。
紹介した製品
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